イラスト制作ソフト

デジタルイラスト制作は
ソフト選びも重要なんです

最近、パソコンを使ったデジタルのイラスト制作が注目を集めています。
その背景にあるのが、高精度のデジタルイラスト制作ソフトの普及により、だれでも簡単にプロレベルのイラスト制作が可能になったからです。
そこでこのサイトでは、そんなイラスト制作に適したソフトを紹介していきたいと思います。

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Painterでイラスト制作

Corel PainterはPhotoshopと同じく、ペイント系のソフトウェアです。
それぞれメーカーが異なり直接関係はありませんが、Painterの画面の右端に複数のパレットが並ぶ様子は、Photoshopを起動した時の様子とよく似ているし、レイヤーやブラシパレット、メニューなどにもイメージが共通する部分が数多く見受けられます。
しかし、両者の間には根本的に異なる点があります。
Photoshopがその名の通り「フォト」のために開発されているのに対し、Painterは「描く者」のために作られたソフトだと言えます。
両者の最大の違いは「ブラシ」で、Painterはあらゆる「画材」をそろえています。
鉛筆、クレヨン、チョーク、水彩、アクリル、リキッドインク、アーティストオイル、さらに本物の油彩の混色を忠実に再現した「リアルプリスル」など、30種類以上が用意されており、さらにそれぞれのブラシには「バリアント」と呼ばれるプリセットが多数登録されており、同じブラシでも異なる表現をすることができます。

それぞれのブラシは、実際の画材の質感を高いレベルで再現しており、Painterを「アナログ画材のシミュレーター」と評する人も多いほどです。
例えば、水彩系のブラシは「乾燥」という機能を使って初めて色が定着する特性を与えられており、乾燥させるまでは、本物の水彩絵具と同じく色味が少しづつ変化していくという徹底ぶりです。
その他のブラシも、それぞれ画材の性質をよくシミュレートしており、アナログ風の表現が自在に行えます。

一方でアナログの画材では不可能な表現、例えば暗色の上に明色を重ねたり、油彩の上に水彩といったあり得ない画材同士の組み合わせ、さらに消しゴムで消せない部分を消したりといったことも可能です。
これにより、手描きのタッチを生かしつつも、デジタルならではの表現を追求することができます。
なお、これらのブラシは筆圧・傾き感知機能を持ったペンタブレットの使用を前提に用意されたものです。
PhotoshopやIllustratorであれば、あえてペンタブレットを使わないことで個性的な表現をするという選択肢もありますが、Painterではタブレットが必須といえるでしょう。

描くことに特化したPainterは、ブラシ以外にも描き手のニーズに応えた機能をいくつも搭載しています。
その一つがキャンバスの回転機能です。
アナログ環境で絵を描く際に、紙を回転させながら描く人は多いのではないでしょうか。
紙自体の向きをストロークしやすい方向に傾けたり、細かい部分を描きこむにあたって紙の向きを変えることは誰でもやっているかと思います。
Painterではいつでも素早くキャンバスを回転させることができます。
なお、Photoshopも「回転」という機能は存在しますが、これはキャンパスに描かれた紙自体を回転させる機能で、Painterのそれとは意味が異なるので注意してください。

基本的にはPainterもPhotoshopも同じペイントソフトであり、各ブラシの種類や特性が異なるとかいえ、Painterで可能な表現は、Photoshopの別のブラシや機能を使っても表現できなくはありません。
ただし、その操作性や描き味には少なからず違いがあります。
ブラシの切り替えや太さの変更もpainterの方が素早く行えるし、パソコン操作をしている感覚が薄いまま、イラスト制作に集中することができます。
このように「直感的」に描いていける点がPainterを選ぶ理由に挙げる人は多いです。